2020/06/20 11:00
和ろうそくとは櫨蝋(木の実)を原料とし、芯は和紙とい草と真綿でできています。
芯が蝋を吸い上げながら灯るため、蝋は空気中に気化し下に垂れないことが特徴でう。
塩入り和ろうそく「イト今」は伊勢神宮に奉納されている満月の日の海水を原料とする塩を溶かし込んでいます。
灯した時に櫨蝋と共に空間に解き放たれた塩が空間を清めます。
塩の歴史は神道の考え方が基本にあり、神話の中では伊邪那岐 (イザナギノミコト)が海水で体を洗い清めたという記述から、
海に身を沈め穢れ(けがれ)を落とす事が一般的に行われていたようです。
その習慣が簡素化されて、体に塩をかける事で不幸を追い払うようになったといわれています。
清めの塩でイメージするのは大相撲ですね。
五穀豊穣を占う神事ともつながりの深い大相撲では、「清めの塩」をまいて土俵を清め、神聖な場所にするという意味があるそうです。
神棚やお仏壇で灯すには最適のろうそくです。
また引越し祝いや新築祝いなどの新たなスタートを祝う贈り物としてもオススメです。
和ろうそくは単体で使用することができません。必ずピンが出た専用の燭台に立ててご使用頂いております。
HAZEでは藍色の燭台も取り揃えております。地球の核(core)をイメージしたすべて手作業による一点物の燭台です。
ぜひ藍色の和ろうそくと組み合わせてみてください。
【灯す時のワンポイント】
和ろうそくは芯が炭化し残るのが特徴です。芯切りという道具を使用し、長く残った焦げを摘んで取り除きながら灯して下さい。そうすることでより綺麗な灯火を楽しむことができます。また摘んで消すと煙も少なく消すことができます。本来芯切りという道具を用いますが、なければお箸やピンセットでも代用できます。
和ろうそくを立てる際には、ピンがある専用の燭台に立てて灯すようにしてください。
それでは良き灯火日和をお過ごしください。